もう終わってしまいましたが、先日駆け込みで『ぐりとぐら』展を観てきました。
色んな話があるけど、「くるりくら」の話がけっこう好き。
ぐり ぐら ぐり ぐら くるりくら
話というか、詩とか和歌みたいなテンポのセリフ回しが心地良いですよね。
会場内には絵本に出てくるあれこれが置いてありました。
撮影禁止でしたのでイラストで。




場内に文章の中川李枝子さんと宮崎駿監督の対談が流れてました。
興味深い話で

宮「ふつう、いきなり卵が出てくる話なら、その卵から何が孵るとか、親が探してるんじゃないかとか、卵主体の話になるのに、ぐりとぐらは『カステラにして食べてしまおう』っていうその辺の発想が不思議」
中「もともと卵の話を書いたのではなくて、みんなでカステラを作って食べるお話にしたかった。当時カステラは高価でなかなか庶民の口に入るものではなかった。(中川さんが勤めていた保育園の)子供たちに作って分けあって食べたらみんなニコニコしながら食べていたのが印象的だった。」

大体こんなようなお話でした。
分けあうことの喜びがこの本の基軸なんですね。
そういえば大体料理と食事を囲んでいるシーンが入ってますよね。

展示会場には家族連れだけでなく、自分の親世代や高校生が友達と一緒に来ていたり、もちろん自分と同じ世代もいて「なつかしい」「これ読んだ、持ってた」とか、ここにいる人みんながこれ読んで生きてきたんだなと思うと、胸が熱くなりました。



翌朝はぐりとぐらとパンケーキを焼きましたとさ。
師匠、うまく焼けたと思いますがどうでしょう。



おしまい。